「いまの時代、ここまで忖度なしに書かれた本はない」
新年度を迎え、そんな声が多数寄せられているのが、書籍『ベンチャーの作法 -「結果がすべて」の世界で速さと成果を両取りする仕事術』です。
転職エージェント「キープレイヤーズ」代表の高野秀敏さんが、1.1万人以上のキャリア相談、4000社以上の採用支援の経験で見てきた、「結果を出す人の働き方」をまとめました。“きれいごと”抜きの仕事論に、「結局、すべての仕事で大事なのってコレだよね」と、社員や経営者、ベンチャーや大企業を問わず、共感する人が続出する異例の反響となっています。
この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、「結果を出す人の考え方」をお伝えします。

社会人1年目の「ビジネスコンテスト」
インテリジェンスに入社した1999年、その年の終わりに社内でビジネスコンテストが開かれました。
私も新入社員の同期でチームを組んでビジネスアイデアを考え、参加しました。
結果として全16チームのうち3位になりました。
このときに提案したのは、「Challenged」と名付けた、障害者を対象とした就職支援事業です。
今から考えると、時代を先取りした、可能性のある事業だったと思います。
なぜあのとき、行動しなかったのか…
実際、その後2003年には、障害者雇用サービスを軸とした企業「ゼネラルパートナーズ」が創業しました。その会社の創業者はインテリジェンスの先輩でした。
2005年には、同じく障害者の就労支援をおこなう「LITALICO」が創業。その後、上場しています。
私はいち早く、その事業の社会的ニーズに気づいていたのです。
でも、行動できなかった。
社会人1年目でしたから、経験も能力もなく、躊躇してしまったのです。それを超えるくらいの本気もなかったのでしょう。
今思うと、それでもやればよかったと、後悔しています。
「行動しなかった後悔」のほうが、やってみてダメだったときよりも悔いが残るのだと思い知りました。
不安を抱えたまま、一歩踏み出そう
楽観的で詰めの甘い仕事をするよりは、悲観的すぎるほうが何倍もマシです。
「社長はいけると言っていたけど、本当に大丈夫なのかな?」と、新しいことを始めるとき、不安なのは当たり前です。
ですが、その不安な気持ちを抱えたまま飛び込んでみてください。
その先にある小さな手応えが、あなたに自信を与えてくれるはずです。
たとえ不安があっても、あれこれ考えるより、まずは思い切って行動してみる。
これがベンチャーで結果を出すための「任務遂行」の作法です。
(本稿は、書籍『ベンチャーの作法』の内容を一部抜粋・編集して作成した記事です。書籍では「結果を出す人の働き方」を多数紹介しています。)