
子どもは大きくなるにつれ、親なしで友だちと遊んだり、友達の家に泊まったりしたがるものだ。だが、そうした中で、子どもから子どもへの性被害のケースが発生することも。親が心得ておくべき「子どもを1人でよそへ行かせるとき」のポイントとは。※本稿は、キンバリー・キング著、栗田佳代訳『子どもを守る新常識 性被害セーフティガイド』(東洋館出版社)の一部を抜粋・編集したものです。
「友達の家に1人で遊びに行きたい」と
子どもに言われたら
子どもの性被害には、子どもから子どもへの加害が少なくありません。お子さんに「友達の家に1人で遊びに行きたい」と言われても、許可するのは訪問先のリスク評価をおこなってからにすべきです。
まずは、公園などの開かれた場所で、保護者同伴で遊びましょう。そして、保護者同士の会話の中でからだの安全の守り方についてふれましょう。
「最近こんな本を読んだんです」といった雑談を入り口にすれば、自然とその流れに持っていけるはずです。相手の方針がわかるような質問ができればベストですが、こうした話題への反応を見るだけでも、考えを推しはかることはできると思います。
子ども同士が遊んでいる様子にも、相手の保護者との意思疎通にも問題がないと思えたら、お子さんを相手の家に遊びに行かせることを検討してもよい段階に入ったと言えます。
初回はお子さんと一緒に相手のお宅にお邪魔して、お互いの子どもを遊ばせつつ、相手の保護者の方とおしゃべりするというかたちで始めていきましょう。
そして、この初回訪問中に、状況のリスク評価をおこないます。安全対策の専門家になったつもりで、次のような質問を自分自身に投げかけてみてください。