外出先で子どもがトイレに行きたがった場合、何歳までついていくべき?子どもが友達のパンツを下ろす行為をしていた場合、どんな話をして向き合ったらいい?子育てするうえで起こり得るトラブルやアクシデントに対し、性教育のプロが具体的な解決策を伝授する。本稿は、高山恵子、佐々木睦美著『親子で話そう!性のこと: 3歳から始める性教育』(Gakken)の一部を抜粋・編集したものです。
「男の子だから大丈夫」
という考えは間違っている
筆者の答え:女の子も男の子も被害に遭う
1人でトイレに行けるようになると、自分がお姉さん、お兄さんになったように感じて、子どもは誇らしく思うものです。その気持ちは大事に受け止めたいところですが、スーパーや公園、駅、サービスエリアなどの外出先のトイレは注意が必要です。そういう場所のトイレで、子どもをターゲットにした性犯罪が行われるケースが、実際に多く報告されています。
「性犯罪」というと、女の子・女性が被害に遭うイメージが強く、つい、「男の子は1人でトイレに行っても大丈夫だろう」と大人も思ってしまいがちです。しかし、男性アイドルの事務所で多くの少年に対して性加害が行われてきたことが大きく報じられたように、男の子も被害に遭います。女の子も男の子も性被害に遭う可能性があることを、念頭に置いておいてください。
外出先のトイレでは
目を離さぬよう注意
男の子を狙う男性の性犯罪者にとって、男性用のトイレに潜むことは難しくありません。本当は女の子を狙いたいけれど、難しいので男の子を狙う場合もあります。実際に、ショッピングモールのトイレからなかなか帰ってこないので、様子を見に行くと、トイレで泣いていたということが起こっています。