生活に表れる
メンタルの危険信号
・生活リズムが崩れたとき
帰宅後、疲れのために少し寝てしまうのは、普通のことです。
しかし、そのときに寝すぎてしまい、起きたら真夜中で、そこから食事やお風呂に入り、就寝時間は日を超えてからなど、生活リズムが崩れてしまうのは危険信号です。
もしくは、ご家族と暮らす人の場合、ルーティンの家事ができなくなるようであれば、それは危険信号として、医療受診すべきでしょう。
・週末、寝て過ごすことが増えたとき
土日両方ともアクティブに外出したり遊んだりすることは問題ありません。週末の遊び疲れを仕事の間に癒やすくらいの人は大丈夫です。
週末の1日は遊ぶが、あえて1日はゆっくり自宅で体力回復のために過ごすようにするのもいいことです。
しかし、土曜日は体力回復のために家で過ごし、さらに日曜日は翌週に備えて家で体力温存するような過ごし方になると、産業医としては心配です。このような過ごし方は、結局は金曜日の気分をそのまま月曜日に持ってきてしまい、気分転換がない週末になってしまっているのです。
このような週末を2、3ヵ月過ごすと、メンタルヘルス不調者となってしまうケースを多々見てきました。2週間に1回は気分転換を週末に入れましょう。
それができないようなときは、誰かに話を聞いてもらうといいでしょう。
2日間の週末休みを両方ともパジャマのままで過ごしたり、休日をカーテンもろくに開けずに過ごしたりしてしまうときは、医療受診すべきでしょう。
身近な人からの指摘も
医療受診のサイン
・直接的な原因がなくても症状が出るとき
誰でも、原因となるようなことが起こって症状が出るのは、嬉しくないけれども普通のことです。上司に叱られた日や仕事でいっぱいいっぱいなときに眠りづらかったり、気分が落ち込んだりするのは、嬉しくありませんが、普通のことです。
まだ起こっていないけれども、起こり得る嫌なことがあるとき、症状が出てしまうのも普通のことです。たとえば、嫌な上司とのミーティングの前の日は眠りにくい、緊張度の高い仕事のあるときは動悸がする、などです。