
アレフに見解を求めると、回答は…
公安調査庁によると、アレフは近年、オウムが社会問題として取り沙汰された当時を知らない若い世代をターゲットに、「ヨーガサークル」「メンタルヘルス講座」などと称した勧誘活動に力を入れているという。
朝比奈さんは、「触れる情報が偏りやすい時代だからこそ、簡単にだまされる人が増えているのかもしれない」と話す。
「以前の私は、マスメディアの情報にほとんど触れず、YouTubeで自分の興味関心に沿ったコンテンツばかり見ていました。社会についての知識の乏しさが、アレフ入信の一つの要因になってしまったと反省しています」
朝比奈さんの証言についてアレフに見解を求めたところ、文書で、
「当該事案に合致する事実ないし当該者に合致する者の過去の在籍を確定できない」
「(記事に記載の)ストーリーの背景を隠蔽もしくは偽って証言している可能性があります」
と回答があった。
事件を知らない若い世代にとっても、オウム問題は決して人ごとではない。
(AERA編集部・大谷百合絵)
※AERA DIGITALより転載