「資本主義を否定…あなたは共産主義ですか?」話すだけで相手をイライラさせる人に共通する「3つの話し方」論破しようとしてくる人、論破に至らずとも、話を着地させることを妨げる言動や態度を取る「厄介な相手」は残念ながら少なくない(写真はイメージです) Photo:PIXTA

揚げ足をとってくる人、マウントをとりたがる人、論破してこようとする人、気づいたら論点をずらしている人…日常生活でも仕事の場面でも、なにかと厄介な人というのはどこにでも存在します。BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ、JSNS認定交渉アナリスト1級を持つ異色の弁護士の波戸岡光太氏は、「厄介」な話し方にはじつはある程度のパターンがある、といいます。そこで、今回は同氏の新刊『論破されずに話をうまくまとめる技術』(青春出版社刊)から、「厄介」な話し方の対処法について、抜粋して紹介します。

話がまとまることを妨げる「厄介な相手」は存在する

 今の時代、自分の意見や主張を発信することが大切だと言われています。仕事における会議や商談はもちろん、社内交渉の場面も多々ありますし、プライベートでもSNSを通じた発信ややり取りの機会も増えています。

 議論や話し合いというのは、うまさを競うものでも、勝ち負けを争うものでもありません。話し合いで重要なのは論破することではなく、みんなが納得した形で話がまとまることです。

 しかし、どれだけこちらが努力しても、相手が足並みを揃えてくれるとは限りません。あなたを打ち負かそう、言い負かそうと思っている人もいれば、自分の正当性を譲らない人もいるでしょう。

 論破しようとしてくる人、論破に至らずとも、話を着地させることを妨げる言動や態度を取る「厄介な相手」は残念ながら少なくありません。その中には、意識的にそうした言動を取る人もいれば、自然とそのような態度を取ってしまう人もいます。

 こうした相手にはどう対処すればよいのでしょうか?