学校での訓練に
身が入らないのぶ

 偶然、駅で嵩を出迎えた形になったのぶ。やっぱりしょっちゅう御免与町に帰って来ているようだ。もしや週末ごとに帰って来ているのでは。

 のぶは学校でも訓練に身が入らない。うさ子(志田彩良)と薙刀の試合をすることになったが、すっかり強くなったうさ子に負けてしまう。

 黒井(瀧内公美)はうさ子を褒める。「これからの女子は小川うさ子! 彼女のようにたくましく、かつ日本女子の美徳であるしとやかさ、節度、両方を兼ね備えるべきです」と生徒たちを煽る。そして、のぶには、信念がないと。愛する祖国に全身全霊で尽くす心がないから負けたのだと指摘する。

「人生は喜ばせごっこ」という寛。

「愛する祖国に全身全霊で尽くす心」を第一にする黒井。

 どちらが人生訓として理想的だろうか。

 黒井に褒められたうさ子の表情も、叱られたのぶの表情も、どちらもこわばっていた。うさ子はすっかり黒井に影響されているようで。きりっとしてはいるが、冷たい顔だ。

 のぶは迷いがありながら、じょじょに変化しているような印象を受ける。信念がない、祖国に尽くす心がないと言われてしまうと、自分が悪いような気持ちになりそう。その迷いに何かがそっと忍び込む。でもいまは実家に戻ると気持ちも戻るのだろう。

 嵩やヤムの前ではいつもの明るいのぶの顔。黒井に染まらないで〜。ヤムおんちゃんの過去も気になる。

寛(竹野内豊)の名言シャワー15分、「絶望の隣は希望や」「人生は喜ばせごっこや」…←いや、何個あるの?【あんぱん第25回レビュー】

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