その点で考えると、長期休みの場合は元々終わりがあるため実践しやすいでしょう。学校のある平常時で期間が区切りにくい時期は、まずは1週間。そのあとも続けたいなら、さらに1週間。それが1カ月続いたら1カ月毎の更新にしていくと、やがて習慣化されていきます。
「子ども手帳」が続かない理由その3
手帳で子を管理しようとするから
「子ども手帳」が続かない最大の理由がこれです。親が子どもの管理ツールとして手帳を使ってしまうケースです。「子ども手帳」は、子どもが自分で自分を管理していくツールであって、親のための管理ツールではありません。
ただし、手帳の使い方やポイント設定などで子どものサポートはします。サポートと管理することは、まったく異なります。
親が管理ツールだと思っている場合、次のような言葉がでてきます。
・「今日はポイントチェックしたの?」
・「今日はまだ書いてあることやっていないよね」
・「手帳に書いてあること、いつになったらやるのかな?」
保護者からこのような言葉がでていたら、「子ども手帳」の機能が失われている可能性が高くなります。再度、手帳を実践するかどうか、子どもに確認することから始めてください。
ここまで「子ども手帳」が続かない3つの理由についてお話ししてきました。逆に言えば、この3つがクリアできていれば「子ども手帳」は十分に機能します。
お子さんには「絶対に今やらせたい」と考えるのではなく、ゲーム感覚で「やってみない?」というアプローチをしてみてください。
また、子どもは「今」の感覚しかないので、今やりたくなくても、その先の気持ちがどう変わるのかは誰にもわかりません。もしかしたら、今は嫌でも、数週間後にはやってみたくなるかもしれないのです。
その点も考慮しながら、「子ども手帳」に取り組んでみましょう。
子どもの年齢で分ける
手帳の使い方
次に、年齢別の「子ども手帳」の使い方についてお伝えします。
年齢によって多少変更して使うこともおすすめです。
これまでに手帳をうまく活用できたケースを年齢別に分析しました。