ただし、ここで1つ留意してほしいことがあります。
子どものやりたくないは「今はやりたくない」という気持ちであって、「今後もずっとやりたくない」という意味ではありません。実際に、1カ月後に話をしたら「やる」という子もいます。
とくに春夏冬の長期休みは、「子ども手帳」をイベントのように楽しく提案しやすい時期です。そのため、子どもが「やる!」と積極的になるケースが増えます。
つまり、子どもが今「子ども手帳」を拒否しても、それは今後もやりたくないという意味ではないので、タイミングをみて子どもに再度話すのがおすすめです。
「子ども手帳」が続かない理由その2
継続すべきと親が思い込んでいるから
保護者の中には、「子ども手帳」を始めたら継続することにこだわる人がいます。
継続は確かに重要ですが、継続するには終わりを設定してから始めてください。
とくに、最初の1週間は試行期間として大切な時期です。この1週間で子どもが「やっぱりやめる」と言ってきたら、素直にやめましょう(前述したように、子どもはのちのち「やる!」と言うときがきます)。
1週間たって、更新するかどうか子どもの意向を聞いたときに「やる」という意思が確認できたら、さらに1週間行います。
このように終わりを設定しないと、子どもに「一体いつまでやるの?」という気持ちが芽生えてマンネリ化します。その結果ダラダラやるようになり、いつしか義務感へと変わってしまうのです。
何事も、終わりを決めてから始めることが大切です。
これは「子ども手帳」だけに限りません。大人の会議もそうですよね。開始時間は書いてあるのに、終了時間が書いていないので、ついダラダラと会議が長引いてしまった経験はないでしょうか。
終わりを決めると、人はそこに向かって全力でやり抜くようになります。習慣化できるまでは、手帳を実践する期限を決めておくことが重要です。