
闇バイト型の強盗が住宅を狙う事件が相次ぐ中、「犯人と鉢合わせてしまったらどうすべきか」は、切実な問題だろう。埼玉県警の強行犯係(殺人、強盗、放火、誘拐などを担当)として長らく勤めた筆者が、いざという時の対処法を教える。※本稿は、佐々木成三『闇バイト強盗、特殊詐欺、盗難から身を守る いますぐ防犯』(アスコム)の一部を抜粋・編集したものです。
犯人と対面しても闘うな!
時間を稼ぐことを考えるべき
どんなに防犯対策をしていたとしても、警察が到着するまでに実行犯と対面することが絶対にないとは言い切れません(編集部注/110番通報からパトカーが到着するまでの平均タイムは8分とされる)。
●つかみかかる
●武器を探して戦う
●とにかく逃げる
●実行犯の言いなりになる……
絶対にやってはいけないのは、実行犯と戦うことです。
「木刀やバットなど武器になるものを置いているので、いざとなったら戦います」と言う人もいますが、必死になっている実行犯を打ち負かせる確率は限りなく低いと思ってください。
相手が複数人なら、なおさらです。
どのような凶器を持っているかわからない、相手が何人いるかわからない状況で、ひとりで立ち向かうのはとても危険です。
実行犯と対面してしまったら、ここでも考えることはひとつ。
いかに時間を稼ぐか。
防犯対策をしていれば、実行犯があなたにたどり着くまでに、かなりの時間がかかっています。つまり、もう少し時間を稼げれば、警察に助けてもらえるということです。