強烈なライトやスプレーで
実行犯の目をつぶすべし
時間を稼ぐ最終手段としておすすめなのが、LEDライトです。
LED電球を使った小型の懐中電灯は、ホームセンターやインターネットで手軽に購入できます。
このLEDライトの光を、実行犯の目に向けて当てましょう。
光で一時的に視力を奪われた実行犯はしばらく身動きが取れなくなるので、その間に逃げてください。
視力を奪うには300lm(ルーメン)以上の明るさのLEDライトがおすすめです。また、スマホのライトで代用することを考える人もいるかもしれませんが、光を当てる範囲が小さくてどうしても威力が落ちてしまうのでおすすめしません。
実行犯との距離が近いときは、催涙スプレーを目に向けて噴射するのも効果があります。催涙スプレーも、ホームセンターやインターネットで購入できます。
催涙スプレーには強い刺激成分が含まれているので、噴射された実行犯には必ず隙ができます。そこを見逃さず、逃げてください。
ただし、LEDライトも催涙スプレーも、あくまでも最後の手段です。
持っているからといって、侵入してきた実行犯に自分から向かっていこうなどと考えないでください。
110番通報し、パニックルーム(編集部注/緊急避難用の部屋。内カギつきの寝室が理想とされる)に逃げ込んで警察を待つ。
これが、優先する行動です。
パニックを起こさないためには
事前のシミュレーションが必須
「実際に侵入されたら、冷静でいられるか自信がありません」
この姿勢は、すごく大切です。「侵入されても逃げ切る自信があります」「本番でも緊張しないタイプだから大丈夫でしょう」などと根拠のない自信のある人もいますが、頭でわかっていても体が動かなくなるのが緊急時です。
実際に、被害にあった経験がない限り、いつものような心理状態で行動できる人はほとんどいないと思います。
そのために、まずは、事前に準備できる防犯対策をやっておくことです。犯人はいつやって来るかわかりません。
家のまわりをきれいにしたり、スマホの緊急通知の設定をしたり、窓に保護フィルムを貼ったり(編集部注/フィルムを貼ると、窓ガラスが割れにくくなる)、補助錠を付けたり、寝室に内カギを付けたりなどは、いますぐにもできることだと思います。