そして、できる範囲での準備ができたら、侵入されたときの行動シミュレーションをしておきましょう。

●侵入されていることに気づいたらどうするのか
●110番通報はどうやるのか
●通報したら、どこに身を隠すのか
●万一、実行犯と対面したらどうするのか……

 実際に体を動かしてシミュレーションしておくと、いざ侵入されたときにパニックにならなくて済みます。こう動けば、警察が到着するまでの時間を稼げるとわかっているだけでも安心できます。先ほどもお伝えしたように110番だって、いざとなれば押せるかどうかわかりません。いまのうちに練習しておくことです。

 この手順を寝室のわかりやすい場所に貼っておくのもいいでしょう。

 110番通報すれば、約8分後には警察が到着します。それまで持ちこたえれば、あなたの身は守れます。

警備会社のステッカーは強力だが
安心と安全はタダではない

 闇バイトによる強盗から身を守るための方法として、実は、強力な防犯対策があります。

 それは、警備会社と契約することです。

 警備会社と契約すると、24時間365日の警備体制で、侵入者などの異常を感知したり、住人が非常通報ボタンを押したりすると特別な訓練を受けたガードマンが駆けつけてくれます。

 それと同時に、状況によって警察への通報もしてくれます。

 つまり、住人は何もしなくても、あるいはボタンをひとつ押すだけで侵入者から身を守ることができるというわけです。

 また、防犯カメラや人感センサー、開閉センサーなど、身を守るために必要な機器は、警備会社側がプロの目で判断して設置してもらえます。あなたが玄関のカギを付け替えたり、窓ガラスに保護フィルムを貼ったりすることはありません。

 さらに言えば、警備会社と契約すると、門扉や玄関、窓ガラスなどに警備会社のステッカーが貼られるため、ひと目で強固な防犯システムで守られている家であることが実行犯に伝わります。それが、大きな抑止力になります。

 ただし、万全の警備をお願いするだけに、防犯システムを設置する費用と24時間365日監視してくれる警備費用がかかります。

 いつ狙われるかわからないリスクにかける費用として高いか、安いか。

 その判断はあなたにお任せしますが、少なくとも、警備会社と契約することで大きな安心を得られることは間違いないと思います。