ゼネラル・モーターズ(GM)はこれまで電気自動車(EV)に全力を傾けてきたが、今では米国で最も積極的なEV義務化の施策を覆すべく急いでいる。GMは先週、ホワイトカラー従業員数千人に送った電子メールの中で「あなたの助けが必要だ」と書いた。「市場の現実に即さない排出基準は、消費者の選択肢と自動車の買いやすさを損なうことで、私たちのビジネスの深刻な脅威となる」米国でEV販売最大手の一つであるGMは、同社が提案する論点に基づいて上院議員に働きかけるよう、従業員に推奨している。目的は「2035年までにガソリン車とトラックの新車販売を禁止する」という2022年のカリフォルニア州の規制を無効にすることだ。この規制はその後、同州以外に11州が採択している。上院は早ければ今週にも、カリフォルニア州が独自により厳しい自動車排出基準を設定できるようにする権利放棄を撤回する投票を行う可能性がある。