これをするだけでやる気が出るなんて…1日が変わる朝の30秒革命
「病院に行っても治らなかった不眠の悩みが解決した」「普段なかなか寝ない子どもがスヤスヤ眠った」――感謝の声、続々! 睡眠専門医も納得の2万人を救った「快眠メソッド」を初公開。夜、ぐっすり眠れないという不眠の悩みを医者や睡眠導入剤に頼る前にやるべきこと。それは、寝心地を大きく左右する寝具の見直し。加賀百万石の歴史都市・金沢で江戸時代に創業し、289年の歴史を誇るふとん店「眠りにまっすぐ乙丸屋」の12代目店主は、不眠に悩む人やもっとぐっすり眠りたいという人に向けて、快眠のアドバイスを施して評判だ。初の著書『とにかくぐっすり眠りたい 老舗ふとん店の12代目がこっそり教える快眠法60』(ダイヤモンド社)では、寝具を味方にして快眠に導き、仕事に家事に最高のパフォーマンスを発揮できる60+プラス1」の方法を、さまざまなエビデンス(科学的根拠)とともに徹底指南! 医者や学者が語ってこなかった素朴にして最も影響の大きい「寝具」の視点から、あなたを快眠に誘う。医学監修:森川恵一(日本睡眠学会総合専門医)
※本稿は、『とにかくぐっすり眠りたい 老舗ふとん店の12代目がこっそり教える快眠法60』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

科学も軍人も認めた「驚きの朝習慣」…たった30秒の違いが生む“圧倒的な差”Photo: Adobe Stock

朝、最初にやるべきことは?

突然ですが、朝起きたら最初に何をしていますか?

起きたら、カーテンやブラインドを全開して、まずは朝日を浴びてください。それで活動と睡眠をコントロールしている体内時計が、24時間周期にリセットされます。

「布団を畳む」ことの大きな意味

朝日を浴びた後、次にやっておきたいのは、シーツを引っ張ってシワを伸ばし枕を定位置に置いたら、仕上げに掛け布団をパッと広げてから4つ折りにしてベッドの隅に置くこと。

このちょっとした朝習慣には、大きなご利益があるのです。

メリット①:敷き寝具の乾燥を促す

第1に、敷き寝具の乾燥を促します。寝ているときに汗をかくなどしてカラダが発する水分の多くは、マットレスなどの敷き寝具に吸収されます。

その上に掛け布団が始終かぶさっていたら、敷き寝具の水分の発散が邪魔され、蒸れたままになってしまいます。掛け布団を4つ折りにして隅に置けば、敷き寝具もカラッと乾きやすくなるのです。

できれば、出かける前にもう1度畳み直すと、発散はより促されます。

メリット②:寝具への意識が高まる

第2に、毎日1度は寝具に対して意識が向けられること。仕事や家事で日中忙しく働いていると、寝具に思いを馳せることはほぼないでしょう。

でも、睡眠は健やかな日常生活の礎であり、寝具はその縁の下の力持ち的な存在。1日の約3分の1を過ごす場でもあります。ないがしろにしたら健康を害したり、仕事や家事のパフォーマンスが落ちたりする危険性だってあります。

1日の始まりにササッと寝床を直して掛け布団を4つ折りにするだけで、寝具を大切にケアしようとする気持ちが高まり、それが眠りの質を上げて毎日が充実してくるのです。

朝の30秒で得られる意外な効能

毎朝ほんの30秒程度のルーティンです。しかも掛け布団を畳むなどのベッドメイクをルーティン化しておくと、ひょっとしたら仕事にもプラスかもしれません。

世界の軍隊には、新兵の頃から、毎朝のタスク(任務)としてベッドメイクを課しているところが多いようです。その理由について、アメリカの著名な海軍大将は、「毎朝ベッドメイクをすると、最初の任務を遂行したことになる」と語っています。

どんなに小さな任務でもそれを遂行したという事実は自尊心を高め次の任務へのやる気につながる。その連鎖が、多くの任務の遂行を成し遂げるといった趣旨です。