「たたむ」だけで1日が変わる

朝イチで掛け布団を畳むというシンプルなルーティンから1日を始めると、その日にやるべきことが意欲的にこなせて、終始、有意義な時間が過ごせるのではないでしょうか。

心地よい眠りは、朝の習慣から生まれる

眠りの質を高めたいと思ったとき、私たちはつい「夜に何をするか」に意識が向きがちです。しかし、実は“ぐっすり眠れる夜”は、朝の過ごし方で決まっているのです。

朝日を浴びて体内時計を整え掛け布団を丁寧にたたむ。このたった数分の行動が、夜の快眠を助けるリズムを整えてくれます。

「夜ぐっすり、朝すっきり」の好循環をつくる

ベッドを整えるという小さな行為が、自律神経をやさしく刺激し、生活リズムにメリハリを生み出します。

そしてその整ったリズムこそが、夜にはスムーズな入眠と深い眠りを導き、朝には自然な目覚めをもたらしてくれるのです。

自分を整える、静かな儀式として

毎朝、掛け布団をたたむ時間は、1日のスタートを自分の手で整える「静かな儀式」とも言えるかもしれません。忙しい日々の中で自分自身を丁寧に扱うことで、心と身体が少しずつ整い、やがて「眠りの質」というかたちでその積み重ねが返ってきます。

眠れない夜に悩んでいるなら、ぜひ明日の朝から、カーテンを開けて陽の光を浴び布団を丁寧にたたむところから始めてみてください。ぐっすり眠れる身体と心は、そんなシンプルな習慣から育まれていくのです。

※本稿は『とにかくぐっすり眠りたい 老舗ふとん店の12代目がこっそり教える快眠法60』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。