米連邦最高裁は19日、トランプ政権に対し、米国内に居住するベネズエラ人の一時的な法的保護を取り消すことを当面認めた。政権が推進する移民の大量強制送還には追い風となる。最高裁は、訴訟中の「一時保護資格(TPS)」の取り消しを国土安全保障省に禁じた下級裁判所の命令を差し止めた。クリスティ・ノーム国土安保長官は2月、特定のベネズエラ移民に米国での居住と就労を認めていたTPSを取り消すと表明していた。この日の最高裁の簡潔な命令に署名はなかったが、保護対象から外れた移民の就労許可が継続するかどうかについて法的な問題が残っていると指摘した。今回の判断に反対したのはケタンジ・ブラウン・ジャクソン判事だけだった。