デキる上司の結果を出す技術写真はイメージです Photo:PIXTA

今日、多くの企業が1on1を行っている。ただ、1on1を部下のマネジメントに生かしている企業がある一方、形式的な実施にとどまる企業も少なくない。どうすれば対話を通じて、部下の成長を促すことができるのか。150万回以上の1on1データを踏まえて、満足度の高い1on1を実施する上でのポイントを解説する。(KAKEAI取締役・共同創業者 皆川恵美)

150万回超の1on1データでわかった
デキる上司の共通点とは?

「この人になら、メンバーやチームを任せられる」――そう思える“デキる上司”に共通する特徴とは何でしょうか。

 部下の活躍や成長を安心して任せられる上司に求められているのは、圧倒的な指導力や経験ではありません。日々の対話の中で発揮される、一見すると気付かれづらい「技術」です。

 今、1on1は多くの企業で制度化され、導入が進んでいます。背景にあるのは、従業員の自律や上司と部下の関係性の質が、組織の成果に直結する時代になったこと。変化が激しく、答えが1つではない現代においては、指示命令ではなく、「問いかけ」「寄り添い」「支援する力」が求められているのです。

 私たちが提供する1on1支援ツールKakeaiでは、150万回以上の1on1データを保有しています。こうしたデータを分析すると、1on1を通じて部下から高い信頼を勝ち得る上司の共通点が見えてきます。

 デキる上司が実践している対話のポイントを押さえて満足度の高い1on1を実施することで、部下との関係性が向上し、結果的に部下の成長につながるはずです。

 さっそくデータからわかる対話のポイントを紹介しましょう。