慶應義塾大学
学生の気質
コミュニケーション能力に長けていて、大人っぽい。何か大きな組織に属することにプライドを感じている。目標のために、他人と結束し合理的な行動をとる。
世間の評判
「スマート」「オシャレ」「お金持ち」「チャラい」といったところ。前者2つはその通りだが、「お金持ち」は一部の内部生のみ。「チャラい」学生も「体感1割」と減った。
看板学部はこんなところ
慶應といえば、「経済」と考える人は多いのではないだろうか。日本最古の経済学部であり、あまたの財界実力者を輩出してきたことから、「慶應の経済」に一目置く年輩者は多い。
だが、近年は法学部が台頭しているため、最近の学生の間では二番手扱い。1・2年次は、入試で数学を選択した学生向けのタイプA(経済理論・数学先習型)と入試で地理歴史を選択した学生向けのタイプB(経済実態・歴史先習型)の2つの履修タイプのいずれかで教養を深めるカリキュラム。
3年次から合流して専門課程に進み、少人数のゼミなどで学び、卒業論文を作成する。「経済は必修の中にエグ単が転がっているので、ガチャに外れると真面目な人でも来日するハメに」。またゼミの数が少なく定員が学生数の半分程度しかないため、就職に強いと評判のゼミは倍率が5倍以上になることも。就職の実績では他学部を圧倒している。
一方、近年のナンバーワンとも言われる法学部は法律学科と政治学科に分かれる。法律学科は、導入科目(1~2学年)で憲法、民法、刑法の基礎をみっちり学び、2学年以降、法律学の基本分野からなる基幹科目、より応用性の高い展開科目を学ぶ。法曹界をめざす人には法曹コースを設置。
2022年度から導入された特別選抜入試では、最短5年で司法試験本試験受験資格を得られるようになる。外国語教育が強化されているのも特徴的だ。
政治学科は、学内で単位取りがラクとの声が大きく、内部生が進学する際にはダントツの人気を博している。授業内にいくつかのレポートを書けば(「即レポ」と呼ばれる)、単位認定につながることも。法律学科は、法律系サークルの作った試験対策用プリント(「シケタイ」)でテスト対策は可能。