「悪気のない一言」で攻撃してしまう人の特徴・ワースト1

2025年6月27日 7:05

「この本のおかげで出世できた」「チームのパフォーマンスが上がった」
そんな感想が届いているのが、安藤広大氏の著書『リーダーの仮面』『数値化の鬼』『とにかく仕組み化』『パーフェクトな意思決定』シリーズ四部作だ。これまで4400社以上の導入実績があるマネジメント法「識学」をもとに、ビジネスの現場で「一生活躍し続けられる」メソッドや思考法を授ける本シリーズは、さまざまな業界から圧倒的な支持を集めている。今回は、全ビジネスパーソンに必須の「リーダーシップ」のあり方を指南する。（構成／ダイヤモンド社・種岡健）

Photo: Adobe Stock

本人は悪気がない。でも、周囲は傷ついている

「あの人、悪気はないんだけど…」
　そんな前置きがつく発言に、心当たりはありませんか？

　実は、無自覚な攻撃ほど、信頼を失うスピードが速いのです。
　では、なぜ人は悪気なく相手を傷つけてしまうのでしょうか？

最大の原因は「自分基準でしゃべっている」

悪気のない一言で相手を傷つける人の特徴は、“自分の感覚が常識”になっていることです。

・「え、まだそんなことやってるの？」
・「それ、誰でも知ってると思った」
・「それでよく怒られなかったね」

　一見、冗談や軽口に見えるこれらの言葉。
　でもそれは、「自分がそう思う」ことを前提にしている危うさの表れです。

無自覚な“見下し”がにじむ瞬間

「そんなつもりじゃなかったんです」
　そう言う人ほど、他人の立場や感情に無頓着です。

　悪気がない＝責任がない、ではありません。
　言葉の責任は、「発した側」ではなく「受け取った側」が決めるのです。

一流の人は「沈黙を怖れない」

　悪気のある人は目立ちます。
　でも、悪気のない一言で人を遠ざける人は、“誤解されやすい好人物”という形で静かに信頼を失っていきます。

　一流の人ほど、軽口を慎みます。
　わからないときは黙る。評価ではなく事実を語る。
　それが、周囲との信頼を築く土台になります。

「言ってから反省」では遅い

「あの人に何か言ったかな…」と後から気にする人より、
「そもそも軽々しく評価を言わない人」の方が圧倒的に信頼されます。

　口が軽い人は、信頼を重くできません。
　だからこそ、発言は「一歩引いた目線」で慎重に選ぶことが大切なのです。

（本稿は、『リーダーの仮面』の著者・安藤広大氏が書き下ろしたものです）

安藤広大（あんどう・こうだい）
株式会社識学代表取締役社長
1979年、大阪府生まれ。2002年、早稲田大学を卒業後、NTTドコモ、ジェイコムホールディングス、ジェイコム取締役営業副本部長を経験。プレイングマネジャーとして「成長しないチームの問題」に直面し悩んでいたときに「識学」に出合い、2013年に独立。多くの企業の業績アップに貢献した。2015年、株式会社識学を設立。わずか4年足らずで上場を果たし、これまで9年間で約4400社に識学メソッドが導入されている。著書にシリーズ累計170万部を突破した『リーダーの仮面』『数値化の鬼』『とにかく仕組み化』（ダイヤモンド社）がある。『パーフェクトな意思決定』はシリーズ最新刊。