「1ペニーの節約は1ペニーのもうけ」、「何を考えているの?(A penny for your thoughts)」、「大金(A pretty penny)」「倹約する(pinch pennies)」、「ペニーローファー」。1セント(約1円43銭)硬貨の通称「ペニー」を使った表現はこの先もう出てこないだろう。米財務省が22日、1セント硬貨を段階的に廃止することを明らかにしたからだ。米国の建国後まもなく登場した1セント硬貨は今後、徐々に供給されなくなる。造幣局は1セント硬貨の製造に使用する最後の円形金属を既に発注した。財務省は来年の早い時期に新規の流通を停止する予定だ。1セント硬貨の評価はこの2世紀余りの間に変化した。倹約や実用性、幸運の象徴だったこともあるが、最近では無駄な政府支出を象徴するようになった。