プロダクトライフサイクルと
導入期を乗り切ることの難しさ
プロダクトには、市場投入からの時間経過にしたがって、ライフサイクルが存在します。
・導入期
プロダクトを市場に投入したばかりの時期。マーケティング活動を通じて顧客の認知度を高め、顧客基盤を拡大することが重要。
・成長期
プロダクトの売上と利益が著しく増加。競合他社も同様のプロダクトを開発・販売するため、差別化を図り、市場シェアを拡大することが不可欠。
・成熟期
市場が飽和状態となり、売上や利益の成長が鈍化。プロダクトの品質向上や新機能の追加などを通じて、顧客の継続的な利用を促すことが重要。新規顧客の獲得も継続すべき課題。
・衰退期
市場規模が縮小し、売上や利益も減少。プロダクトの生産終了、新規市場の開拓など、事業継続に関する戦略的な判断が求められる。
この中で最も不安定で予測が難しいのが「導入期」です。
導入期の最中にあるプロダクトは、まだ市場に定着しておらず、そもそも本当に必要とされているかどうかも見えていません。ユーザーの反応にもばらつきが大きく、手応えのない状況が続くことも珍しくありません。何より、売上や利用実績が乏しいため、社内での評価や支援も得にくく、プロジェクトが孤立しやすい時期でもあります。