正直に「うちの収集がしにくいので」と言ってしまうとお客様も不愉快だろうが、環境アドバイザーという資格を取ったうえで、理路整然と理由をご説明すれば、たいていのお客様は協力してくれる。これは遠回りかもしれないが、収集がやりやすくなるというメリットがあり、今もこういった提案を続けている。
名晃の環境アドバイザーが
現場で果たす重要な役割
現場で特に注意しなければならないのは、可燃物だ。トラックの荷台から火が出て、道路が通行止めになるニュースをときどき見かける。廃棄物のなかにはすぐに発火するようなものだけではなく、時間が経過してから発火するものもあり、特に取り扱いに注意が必要だ。
お客様に発火物の知識がなく、分別されていなかった場合など、名晃の社員がそれをきちんと指摘し、注意していただく。これは安全面でもとても重要だ。
名晃の現場の社員は環境アドバイザーの資格を取得する際に、このような知識もしっかり身につけているので、お客様も耳を傾けてくださる。
逆に、お客様からアドバイスを求められたりすることもあるようで、環境アドバイザーの知識と肩書きが、お客様への啓蒙活動にも一役買っている。
廃棄物の専門家として、お客様に信頼していただけること。それがまた、社員の仕事へのモチベーションを高めることにもつながっているようだ。
名晃の斬新な取り組みの1つ
「パワースポット化」とは?
名晃の数々の取り組みの中でも、特に注目されるのが「パワースポット化」である。パワースポット化とは、また突飛な話のようだが、そんなことはない。お客様のゴミ置き場を掃除してきれいにするという、名晃社員の自主的な取り組みのことである。
名晃では廃棄物の仕事を通して、循環型社会の実現と地域に貢献することを掲げている。地域に貢献することの前に、まず、名晃のお客様にどうすれば喜んでいただけるか、ご恩返しができるか。それを考えるように社員たちには言っている。
2017(平成29)年、運輸部門の社員たちが「お客様のところのゴミ置き場を掃除したい」と言ってきた。