ご近所の方で、駐車場の前を毎日、散歩されている方がいる。その方は名晃の収集車の駐め方を見て「今日もよし」と確認されるそうだ。
同書より転載
この話を聞きつけた社員たちが、誰からともなく、収集車の先頭を揃えて駐車するようになったようだ。細かいことかもしれないが、ここまで徹底して車をきれいにしたり、駐め方を揃えていたりすると「この会社はいい加減なことはしない」というアピールになっているようである。もちろん、それを意図して社員に指示したわけでも、強制しているわけでもない。
『ゴミに｢ご苦労様でした！｣感謝の心で育む人的資本経営』（峠テル子、PHP研究所）
彼らは「自分たちがどう見られているか」を考えて、自分たちで工夫をするようになった。それが収集車の駐車にも現れているのである。収集車がズラリと等間隔で揃って駐めてある風景は壮観。来社される方には、ぜひ見ていただきたい。
