聞く側にとって、言葉を理解するための第1歩は、音として言葉が正確に届いてくることです。音として理解しやすい状態でなければ、話の内容は伝わってきません。

 また、ビジネスシーンでは特に、専門用語や複雑な内容のやり取りが多いため、話す側がプレゼン資料がない状況で声だけに頼ると、聞く側にとって大きな負担となります。

令和の今、求められる
営業スタイルはどっち?

Aさん「この商品は、今なら特別価格で提供しています!他社製品と比べても圧倒的に優れていますよ!お客様、これは本当に買うべきです!今、決めてしまいましょう!」
Bさん「この商品は、使いやすさやコストパフォーマンスで、多くのお客様にご満足いただいています。もし、これがお客様のニーズに合っているなら、じっくりと検討してみてください。ご質問があれば、いつでもお答えしますね」

 あなたなら、どちらから商品を買いたいと思うでしょうか?

 今の時代、多くの人がBさんのようにナチュラルで、親しみやすいスタイルを好むのではないでしょうか。

 昔と比べて、声に求められるものはずいぶん変わりました。

 かつてのような大げさな抑揚をつけたナレーションは減り、自然なおしゃべりのようなナレーションが増えてきています。

 営業スタイルも同様に変化しています。かつては力強く、言葉を巧みに使って説得する営業スタイルが主流でしたが、今ではお客様に寄り添い、ともに課題を解決するコンサルティング営業が主流です。

 そんな現代で、あなたらしさを伝えるのは声です。

 ペラペラ話す人が必ずしも信頼されるわけではないのです。

 今は「伝わる声」でリラックスして自然に話すことが、これまで以上に重要になっている時代です。

 だからこそ、「何を話すか」より、「誰がどんな声で話すか」が重要なのです。

 あなた本来の声できちんと伝わる、そんな方法を今こそ身につけましょう。