2人の学生イメージ写真はイメージです Photo:PIXTA

毎日の生活において「睡眠と覚醒リズム」と「幸福を感じる瞬間」はとても大切だ。そして高齢者においては、これらのことは“愛するペット”がもたらしてくれるケースが多いという。健康のプロ・鎌田實氏とお金のプロ・荻原博子氏が伝授する「健康で幸せな生活」の送り方とは?※本稿は、鎌田 實、荻原博子『お金が貯まる健康習慣』(主婦の友社)の一部を抜粋・編集したものです。

幸福を感じることの
意外なメリットとは

荻原 鎌田先生とお話ししていると、物事のとらえ方が非常にポジティブだなあと思います。幸福度の高い人って、やっぱりポジティブなんですよね。

鎌田 荻原さん、幸せでいるための5つの要素ってご存じですか?(1)健康、(2)いい人間関係、(3)自己決定、(4)収入、(5)学歴の5つだそうです。

荻原 なるほど。確かにこの5つはどれも大切な要素ですよね。どれが欠けても幸せにはなれないかもしれません。

鎌田 でもね、多ければ多いほどいいわけじゃないんですよ。たとえばお金。増えれば増えるほど幸せになるかっていうと、そうじゃないんです。年収300万円で幸せな人もいれば、1000万円でも不幸な人もいます。もちろん、お金はないよりあったほうが幸せではあるんだけど、ぼくが以前読んだ論文では、年収700万円くらいで幸福度は頭打ちになるんだって。

荻原 複数の研究で証明されていますよね。700万円くらいまでは、増えれば増えるほど幸福度が上がるんだけれど、それ以上になるとあまり変化がない。収入が安定すると、その先はもっと違う要件がからんでくるんです。