そんな中ワタシはJUN SKY WALKER(S)に激ハマって人生初のラバーソール(注4)を京都で買うのです。当然、ジョージコックス(注5)なんて高価なのは無理で、なんか知らないバッタもん。ドクターマーチン(注6)が欲しかった時も買えなくて安全靴はいていたよねぇー。あるあるよねぇー。

 ズボンはねー当時はスキニーなんてなくて黒のジーパンを自分で絞ってタイトにしてたね。母にミシンの使い方を教えてもらってね。ピッチピチ。ほぼタイツ。もう力道山。よろしくお願いします。

(注2)霜降りデニム:ケミカルウォッシュ。まだらな色落ちをしたデニム。
(注3)モモンガ:ドルマンスリーブ。袖付け部分が広く、袖口が細くなっている。モモンガが空を飛ぶときのようなシルエット。
(注4)ラバーソール:靴底がゴム製の革靴。
(注5)ジョージコックス:イギリスの靴メーカー。1949年に発売した「ブローセル・クリーパーズ」は、世界で初めてラバーソールを採用した厚底の靴。
(注6)ドクターマーチン:イギリスの靴メーカー。ワークブーツの老舗だったが、ファッションに取り入れられるようになった。

借金で買ったヴィンテージMA-1
衣装として貸したら異臭が……

 軍モノのジャンパーよね。高校の時に激流行り。ど真ん中は「アルファ社」(注7)のMA-1。なんかソレが僕たちにもギリで買えるって感じだったのかしら。当時は流行りすぎてバッタモンもわんさかって感じで。裏がオレンジで腕のところのシガレットポケットにキャップが2本入ってるのがホンモノだって勝手にみんなで言っていたねぇ。あと燃えないなんて噂もあったわよ。カラーバリエーションもわんさかちゃんでモスグリーンを基本にブラック、ネイビー、エンジ。シルバーってのもあって楽しめたよねぇ。

 Oi!PUNKには欠かせないアイテムで、MA-1の下にベンシャーマンのギンガムチェックシャツでデニムをロールアップして靴はドクターマーチン。もちろんサスペンダーもね。てな具合。最高にクールべ?

 そういや23歳くらいやっけか?その頃は消費者金融で金借りまくりの地獄時で武◯士様で借りたマネーでヴィンテージのMA-1を買ったんですよ。リブなんかズタボロだけどソレがクールで。そっから、ある御芝居に呼ばれて出るんですけど。衣装で使うからMA-1を貸してくれってことになって、まぁ貸しましたよ。

(注7)アルファ社:米軍用品供給メーカー。1959年に米国防総省から軍用ジャケットの改良を依頼されて、世界中に認知されるようになった。米軍が使用するフライトジャケット「MA-1」も生産している。