パソコンで漫画を描く人写真はイメージです Photo:PIXTA

SNSでよく見る、バズった投稿。狙いすましたコンテンツかと思いきや、実は投稿者自身は皆、口をそろえて「こんなにバズるとは思わなかった」と言うのだとか。漫画家の加藤元浩氏はこの現象から、「読者に何がウケるのか、描いた本人にはまったくわからない」という創作の真理を見いだした。ならば創作者はどうしたら「ウケる」作品を作り出すことができるのだろうか?※本稿は、漫画家の加藤元浩『イマイチはなぜ生まれるのか? 脳が生み出す「通らない企画」』(講談社)の一部を抜粋・編集したものです。

「好き」という感情こそが
創作における最大の推進力

「ウケる作品を描くために、自分の好きなことは我慢すべきだ」と言われることがありますが、それは本質を見誤っていると思います。本当に人の心に届くのは、作り手が心から「好きだ」と思えるものだけです。

「好き」という感情こそが、創作における最大の推進力なのです。

 SNSの投稿は、創作を目指す人にとって本当に多くのヒントを与えてくれます。その中でも、私自身が最大の気づきを得たと感じているのが「バズる投稿にまつわるある現象」です。

 SNSでは毎日のように何万という投稿が流れ、その中から思いもよらぬネタが話題になります。特に、日常の中でふと目にした「面白い一場面」や「ちょっとした気づき」といった、自発的に面白いと感じたことを綴った投稿がバズる傾向にあります。

 そして、そうした投稿のバズりを受けた本人が、頻繁にこんな感想を漏らしています。

こんなにバズるとは思わなかった

 いかがでしょう、見覚えがあるのではないでしょうか。

 実は私自身も同じ思いをしたことがあります。