同時に中国はアメリカと並ぶAI大国を目指していて、自動運転技術も各社がしのぎを削っています。実際にロボタクシーも営業しています。革新的なソフトウェア面での勝者が出現すれば、それを新エネ車にインストールすることで自動車が一気に進化することも起こりえます。
そして中国車に関して言えば、日米欧の自動車メーカーとは異なり、レアメタルへの不安もありません。世界の先進国が新エネ車シフトに逡巡し始めている状況ですから、このまま行くと中国車だけが世界での競争力を高めていく可能性すら現実感があります。
とはいえ、足元の中国の経済減速と、その中での生き残りをかけた価格競争で、中国の自動車各社は今年後半は苦しい状況に追い込まれることは事実でしょう。ここでもしBYDが消えるようなことがあるとしたら、それが意味することは中国に次のBYDが出現するということです。中国車の台頭自体は避けることができない未来だと私は予測しています。