オセロ戦略で考える
チームの変革
では、どうすればいいのでしょうか?そのためには、次の2点が重要です。
実は組織風土の変革は、「真ん中の60パーセント」の行方にあります。
2-6-2の6の半分である3を取れば、変革推進メンバーの2と合わせて5、すなわち、半数以上がご機嫌に価値のあるFLOW DO ITな◎の人材(編集部注/常に機嫌よく、やるべきことを行動する自立した人)になり、組織変革が起き始めます。

そして、変革の推進役となる20パーセントがめげないことです。例えば、10人の組織であれば、変革の推進者はあなたを含めて2人必要です。その1人は誰か思い浮かぶ人はいますか?そして、あなたとその1人で、真ん中の6人のうちの半分である3人は誰なのかを議論し巻き込んでいくことができれば、5人は変革者として、組織風土を新しく形づくり、変化へと導いていけるはずです。
あなたから始まる組織変革は、大それたことをしなくても実現は可能なのです。
変革反対者を変えようとするエネルギーよりも、自分へのエネルギーと変革の同志を探すエネルギーに投資していきましょう。その方がきっとやりがいもあり、その活動がチームワークにつながる可能性が高いと考えられます。
このチーム変革への道を、わたしはオセロゲームに例えて説明しています。オセロで、あなたが白で勝とうとするなら、どう戦略を立てますか?
盤面の真ん中に白をたくさん置いても、黒に挟まれればすぐに裏返されてしまいます。この状態は、2-6-2の「真ん中の60パーセント」に相当します。
一方で、オセロの角の四隅は、どんなに黒に囲まれても裏返されることのない安定した場所です。
「角の白」である限り
絶対に負けはない
これが、ご機嫌で生きてウェルビーイングを推進し、自らのBX(編集部注/ブレイン・トランスフォーメーション=非認知脳をインストールしていく脳の変革)に責任を持とうとする人のあり方に似ています。まずはあなた自身がこの「角の白」になることにコミットしましょう。
たとえ盤面が一時的に黒だらけになったとしても、どこかに白の1枚があれば、一気に状況を変えることができます。角にいる残りの3つの白を現実社会で見つけていくことです。
それまで、まずもってあなたは角にしっかりと位置し、さらに角の近くや端に白を置く仲間を見つけていきましょう。