チーム変革を「大原則」に則って、オセロゲームになぞらえ、楽しく、そしてご機嫌で進めてみてはいかがでしょうか?あなたが「角の白」である限り、たとえ盤面がすべて黒であったとしても、裏返されることはありません。そのことが何よりも、チームの変革プロジェクトには大切だとイメージしてほしいです。

図11 チームの変革は「オセロゲーム」同書より転載 拡大画像表示

 組織がエクセレントなチームに生まれ変わっていく道は長いかもしれませんが、このオセロゲームは必ずゲームオーバーの瞬間が訪れます。たとえどんな結果に終わろうとも、あなた自身が四隅の角の白であれば、それは永遠に白であることに変わりないのですから、あなたは試合には絶対に負けはないということでもあります

まずは自分のために
全力を注ぐ決意を!

 自分が非認知脳(編集部注/社会や組織で生きるために自分で自分の心を整え、自身のBeingに責任を持つ力)を磨き、Flow Do Itしながらウェルビーイングでいることに、まずは自分のために全力を注ぐ決意を、本記事を通じてしていただくことがわたしの願いです

『スラムダンク勝利学』の執筆をきっかけにこの仕事を始めた頃、わたし自身のオセロゲームは真っ黒でした。あきらめずに心の話や非認知脳の重要性を訴え続け、四隅の1つにいたところ、徐々に盤の角にいてくれる簡単には裏返らない仲間たちが見つかり始めました。

 そして今、こうして読んでいるあなたも、わたしのオセロゲームにおける「角にいる白の一員」の1人です。

 この流れが生まれたのは、AI時代の到来や教育の限界に気づいた人たちの増加、認知的な脳で奔走するだけでは生き残れないと感じる人たちが増えたこと、あるいは「ウェルビーイング」や「心理的安全性」がビジネス界で叫ばれるようになった背景があるのかもしれません。

 この時代に、この『チームワークの大原則』を執筆できたことにも感謝の思いで一杯です。

 オセロゲームはまだ続いていますが、これからもみなさんと一緒に、この社会というチームのオセロゲームを楽しんでいきたいと思います。