図5-1は、私と研究仲間が2015年に成人女性832名を対象とした調査の結果です(注3)。それぞれの装いの種類によって頻度は異なりますが、それなりに多くの人が装い身体トラブルを経験していることが確認できます。

「足に合わない靴」(46.5%)を筆頭に、「自分でおこなった脱毛や剃毛」(21.1%)、そして「二重まぶた形成化粧品」(17.6%)、「ヘアカラーやパーマ」(16.7%)、「通気性の悪いパンプスやブーツ」(16.4%)、「基礎化粧品」(15.9%)、「ピアス」(13.8%)、「まつげエクステ」(12.7%)、「サイズや素材が合わないベルト」(11.3%)と続いていることが確認できます。
大人の10人に1人以上が
装い身体トラブルを経験
つまり、装いの種類によっては、10人に1人より多い割合で装い身体トラブルの経験があるということです。これは決して少なくない割合のように思われますが、どうでしょうか。
注3 鈴木公啓・矢澤美香子「日本人成人女性における装い起因障害の実態」(『フレグランスジャーナル』、44、72-79頁、2016年)
注4 当該箇所の実施時の文言は以下のとおりです。「基礎化粧品(化粧水、乳液、美容液、パックなど)」「ベースメイク用品(化粧下地、ファンデーションやコンシーラーなど)」「アイメイク(アイブロウ、アイシャドウ、アイライナーなど。ただし、まつげエクステなどは除く)」「アートメイク(アイブロウやアイライン、リップのタトゥー)」「美容整体(美容のための小顔矯正、O脚矯正、骨盤矯正など)」「美容器具(スチーム、超音波、電流、光などを使う)」「タトゥーや彫り物(洋彫りや和彫り。ただし、アートメイクは除く)」
注4 当該箇所の実施時の文言は以下のとおりです。「基礎化粧品(化粧水、乳液、美容液、パックなど)」「ベースメイク用品(化粧下地、ファンデーションやコンシーラーなど)」「アイメイク(アイブロウ、アイシャドウ、アイライナーなど。ただし、まつげエクステなどは除く)」「アートメイク(アイブロウやアイライン、リップのタトゥー)」「美容整体(美容のための小顔矯正、O脚矯正、骨盤矯正など)」「美容器具(スチーム、超音波、電流、光などを使う)」「タトゥーや彫り物(洋彫りや和彫り。ただし、アートメイクは除く)」