
外資系企業は、低業績の社員をドライにクビにする。そんなイメージがあるかもしれないが、これは冷たさではない。むしろ「救うためのプロセス」が丁寧に設計されている。日本企業に足りない、本当に“優しい”評価制度とは何か?※本稿は、安田雅彦『世界標準のフィードバック 部下の「本気」を引き出す外資流マネジメントの教科書』(SBクリエイティブ)の一部を抜粋・編集したものです。
低業績者に目を背けると
職場全体に悪影響が広がる
ローパフォーマー、低業績者と向きあうことも、マネジャーとして避けては通れない仕事です。
大前提として、絶対に放置してはならない。なぜなら、いいことはひとつもないからです。低業績者がいると、上司、その上の上司、部下、同僚、会社、ブランド、顧客、株主、家族、そして本人、全てに影響が及びます。
「定年まであと2年だからこのまま穏便に過ごしてもらおう」「あと2年で異動になるから、いなくなるまで我慢して」といった時間稼ぎも無意味です。時間は有限で、社会は日々激しく変化しています。ビジネスにおいても人生においても、「たった2年」ではないのです。
果たして異動しても、その先で同じことを引き起こすなら、たらい回しにしただけ。何も解決していません。
ローパフォーマーへのアプローチ
・期待と実態のギャップを明確に示す。
・「低業績者(=低貢献者)」であることを自覚させる。
・先送りにしない。異動や退職を待たない。
・言いっ放しにせず、改善をサポートする。
・対応を記録に残す。
・人事や上司を巻き込む。
・「評価が悪ければ処遇は変わる」という規定に基づき、実行する。
・期待と実態のギャップを明確に示す。
・「低業績者(=低貢献者)」であることを自覚させる。
・先送りにしない。異動や退職を待たない。
・言いっ放しにせず、改善をサポートする。
・対応を記録に残す。
・人事や上司を巻き込む。
・「評価が悪ければ処遇は変わる」という規定に基づき、実行する。