それでも動けないときは、感情や心を大切にしすぎているのかもしれません。現代人は特に、自分の考えや感情に重きを置きすぎている、そんな気がします。
あれこれ言い訳するより
まずは体を動かしてみよう
仏教に「身口意三業」という言葉があります。私たちが日々どのように行動し、何を話し、そして何を思うか、その1つ1つを「業」と呼びます。
生きるとは、「身口意の三業」を毎日積み重ねることなんです。
ここで注目したいのは、三業の順番が「身→口→意」だということ。最初に「身」が来る、というこの順番こそ即座に行動するためのポイントなのです。
「身→口→意」の順番ですから、まずは体から。
心は優柔不断で、臆病者。頭は頑固で言い訳ばかり。
あれこれ考えたり、文句を言う前に、行動を起こしてしまいましょう。
私たち人間は、人間である前に動物です。
動物というのは「動く物」と書きます。行動するから、行動力が増していく。
行動するから経験が積み重なって、心に自信と余裕が生まれてくる。体が先、心が後なんです。ここを勘違いすると、動きたいのに動けないというジレンマから、心がくたびれてしまいます。
体は動くこと(身)によって楽しさ、心地よさ、チャレンジする喜びなど、さまざまなことを感じ取りエネルギーとして蓄えます。それを言葉にすること(口)でエネルギーはさらに強化され、その結果として気持ちの良い感情(意)が生まれてきます。
心がエネルギーや良い感情に満たされていれば、より体を動かしやすくなる(身)。
「身→口→意→身→口→意……」
この好循環が生まれてくれば、あとは体が勝手に動きます。
「よく考えて行動しよう」というのは正しそうですが、実は机上の空論なんです。
実際に結果を出している人や、なりたい自分をつくり上げている人たちは、必ず先に行動を起こしています。