マジかよ!ローソンで「Mサイズ」のアイスコーヒーを買うと絶対に損するワケPhoto:Diamond

7月13日に配信した『「うそでしょ…」セブンでLサイズのアイスコーヒーを買うと絶対に損するワケ』の反響がいい。セブン-イレブンのアイスコーヒーはラージサイズはレギュラーサイズよりコスパが悪いという検証を行ったのだ。そこで、今回は、ローソンとファミリーマートのアイスコーヒーも比べてみる。(イトモス研究所所長 小倉健一)

セブンのアイスコーヒーの検証結果に反響、ローソン・ファミマは?

 先日の記事『「うそでしょ…」セブンでLサイズのアイスコーヒーを買うと絶対に損するワケ』(7月13日配信)で、セブン-イレブンのアイスコーヒーについて、検証を行った。

 多くの消費者が日常的に抱いているであろう「大きいサイズは小さいサイズよりもお得である」という経験則が、セブンカフェのアイスコーヒーにも当てはまるのかを確かめることになった。

 私の近所のセブン-イレブン(以下、セブン)でレギュラーサイズとラージサイズをそれぞれ購入し、電子はかりを用いてコーヒーそのものの正味量を精密に計測した。この結果、1ミリリットルあたりの単価はレギュラーサイズが約1.45円、対してラージサイズは約1.68円と、ラージサイズの方が約16%も割高であることが判明した。

 量を多く飲みたいという単純な動機でラージサイズを選ぶ行為が、経済的には損な選択であったという事実は、多くの読者に衝撃を与えたようである。この検証の詳細は、当該記事を読んでほしい。

 不可解な価格設定の背後には、一体どのような企業の戦略が隠されているのか。謎を解き明かすべく、今回は、調査の範囲を競合他社であるローソンとファミリーマート(以下、ファミマ)にまで広げ、より深く、コンビニのアイスコーヒー市場の価格構造を分析していく。