学歴のイメージ画像写真はイメージです Photo:PIXTA

高学歴と低学歴の格差は、残酷なまでに広がっているようです。令和の学歴事情についてAIに尋ねると、「学歴の重要性は、弱まるどころか強化された」という冷徹な答えが返ってきました。大企業の採用では学歴フィルターがより重視され、一度入った所得階層から抜け出すのは困難。日本はまさに“学歴階級社会”です。しかし、日本の社会構造が変化する中で、学歴に関係なく収入が2000万円を超える“下剋上ルート”が生まれています。AIも気づかなかった“下剋上キャリア”をご紹介します。(百年コンサルティングチーフエコノミスト 鈴木貴博)

日本は「学歴階級社会」
AIの分析と経済評論家の解説

 この令和の時代において「学歴」は重要なのでしょうか?AIに訊いてみました。

 時代が変わると前提は変わります。親がよく戸惑うことは、30年前の自分たちのときの経験と、子育てをする現在の間で、時代の前提がどう変わったのかです。「学歴」についての前提はどのように変わったのでしょうか? 

 私が一番信頼して使っているAIによれば、「学歴は依然として重要な基軸のままです。変化としては、人生を通しての階層格差、キャリア、年収に結びつく学歴の重要性が弱まるどころか強化された点が質的な変化です」という回答が返ってきました。

 何度かプロンプトを繰り返したせいで実際に返ってきた文章がかなり長いこともありますので、回答を要約してみます。AIの提示するロジックは、読みこなしてみると3つのステップで論理が組み立てられているようです。