「今が一番苦しい」でも…その先に待っていた“まさかの光景”とは
誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で悩みが吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)など、33万部突破シリーズの原点となった『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる!

【YouTube『街録ch~あなたの人生、教えて下さい~』で話題沸騰の精神科医が教える】「苦しみを抱える人、乗り越えられる人」心の“回復力”に出る違いとは?Photo: Adobe Stock

苦しみは「楽」の種になる

今日は、「苦しい思いはやがて楽になる」というお話をしたいと思います。

人生には、どうしようもなく苦しい時期がありますよね。けれども、その苦しさは、やがて「楽」や「楽しさ」という花を咲かせる種でもあるのです。

苦しみは永遠には続かない

そもそも、どんな苦しみも永遠に続くことはありません。苦しい出来事が終わったとき、人は「楽だ」と感じたり、「楽しい」と思えたりするものです。

つまり、「苦しみの終わり」とは、「楽しさの始まり」でもあるのです。

そう考えると、今の苦しさも少しは乗り越えやすく感じられるのではないでしょうか。

出口が見えないからこそ苦しい

苦しみには、「出口が見えている苦しみ」と「出口が見えない苦しみ」があります。

前者であれば、「いつまで頑張ればいいか」がわかるため、ある意味耐えやすいのですが、
後者は先が見えない分、不安が大きくなりがちです。

しかし、それでも大丈夫です。どんなに長く続くように思える苦しみでも、ずっと同じ強さで続くことはありません。

人の心は時間とともに変化し、成長していきます。苦しみの感じ方も少しずつ変わり、やがて和らいでいきます。

トンネルには必ず出口がある

私自身も、これまで何度も長いトンネルをくぐってきました。人によっては、私以上に過酷な経験をしている方もたくさんいるでしょう。

でも、どんなトンネルにも必ず出口があります。出口のないトンネルなど存在しません。

トンネルの中にいる間は、「いつ終わるのか」と不安になるかもしれません。けれど、出口を抜けたその先には、必ず明るい景色が待っているのです。

苦しさが大きいほど、喜びも大きくなる

だからこそ、今苦しければ苦しいほど、「楽だ」と思える日がきっと来るのだと信じてください。その気持ちで生きていくことが、人生を乗り越える上でとても大切です。

実際、私も「終わりは来る」と信じ続けて、乗り越えることができました。

すべての出来事には終わりがある

どんな物事にも、必ず終わりがあります。それは良いことも、悪いことも同じです。

だからこそ、嬉しいことや楽しいことは、大切に丁寧に味わうことが大事ですし、苦しいことには「やがて終わる」と希望を持って向き合ってほしいと思います。

苦しさは「楽しさ」のはじまり

「苦しさ」は「楽しさ」の種です。

苦しさの中にいるときはつらくても、それは必ず花開く日が来ます。

どうか今は、心のどこかで「トンネルには必ず出口がある」と信じていてください。それだけで、きっと少しだけ、前に進めるはずです。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。