多くの人は職業選択の際に「やりたいこと(Doing)」を重視しがちです。しかし、実際に退職を考える理由の多くは、「ありたい姿(Being)」が守られなくなったときに生じます。
つまり、「やりたいこと」が明確でなくても、「何を大切にするのか」「どんな自分でありたいか」を考えることは、キャリア選択において非常に重要なのです。
ありたい姿とは、自分の価値観や生き方を反映したものであり、心の置き場所である。そう考えると、よりしっくりきました。
もう1つ、「ありたい姿」と混同しがちなものに、「なりたい姿」があります。
・なりたい姿=外的な成果や目標(例:「○○になりたい」「○○のスキルを身につけたい」)
・ありたい姿=内面的な価値観や生き方(例:「どんな状況でも誠実でありたい」「挑戦を楽しめる自分でありたい」)
・ありたい姿=内面的な価値観や生き方(例:「どんな状況でも誠実でありたい」「挑戦を楽しめる自分でありたい」)
「なりたい姿」は将来の目標であり、達成すべき具体的なゴールを指します。一方、「ありたい姿」はどんな状況でも持ち続けたい価値観や生き方を示します。
「なりたい姿」だけを追い求めると、思い通りにいかなかったときに自己否定につながることもあります。一方、「ありたい姿」を軸にすると、目の前の環境が変わっても柔軟に対応しながら、納得感を持ったキャリア選択がしやすくなります。
「ありたい自分」を軸にすると
後悔することが減っていく
社会人としての経験を積む中で、仕事を通じて大切にしたい価値観が少しずつ明確になってきました。特に子どもが生まれてからは、「仕事が母親を奪うものだと子どもに思われたくない」「子どもに誇れる自分でありたい」「子どもたちに働くことの面白さを感じてほしい」という価値観が、私の行動の軸になりました。
根底にあるのは、常に「目の前にいる人を最大限幸せにしたい。そのために出来ることを増やして、強くなりたい」という思い。そして、「誇りを持てる自分でありたい」という願いです。
この「ありたい姿」に基づいて、私が仕事で大切にしていることもいくつかあります。例えば、次のようなものです。
・売上のために魂を売らない
・まず、面白がってみる
・ネガティブを振りまかない
・相手の中にある光を必ず見つける
・チームで遠くへいく
・まず、面白がってみる
・ネガティブを振りまかない
・相手の中にある光を必ず見つける
・チームで遠くへいく