私は、「期待値は少し超えればそれでいい」「仕事が早すぎるのはよくない」と言われた時に強いモヤモヤを感じました。

 また、転職エージェント時代、自社の締め日に合わせて企業や候補者に無理なお願いをする場面で大きな違和感を覚えたことがあります。

 この経験から、「正しいと信じられる価値観を大切にしながら結果を出す」ことが、自分の中で重要だと気づきました。

ステップ2 夢中になったことがあるなら
その仕事はあなたに向いている

 次に、何をしている時に一番テンションが上がり、没頭できたのかを振り返ってみましょう。夢中になれる瞬間は、あなたが「好き」や「価値を見出している」ことを表しています

 次のように具体的な場面を思い出してみてください。

・新しいプロジェクトを任された時に、次々にアイデアが湧き、時間を忘れて没頭した場合
→価値観:「クリエイティブな仕事」「新しい挑戦」
・チームでディスカッションしながら、問題を解決していくプロセスが楽しかった場合
→価値観:「チームワーク」「協力して問題を解決すること」

 私の場合は、採用代行事業の責任者をしていた時に採用に関する数字を分析し、科学的にアプローチすることに夢中になりました。

 点と点をつなげ、数字に意味を見出し、再現性のあるフレームを考えるプロセスに非常にやりがいを感じていました。また、何よりも新しいことを知ること自体が私にとって最大の喜びでした。

ステップ3 打算なく動けた日を
もう一度思い返してみる

 これまでの経験の中で、何かの一言や出来事で突然スイッチが入り、すぐに行動を起こした瞬間はありますか?このような瞬間を振り返ると、あなたが本当に大切にしている価値観が浮かび上がります。

 例えば、こんな場面を思い出してみてください。

・「みんな困っているから何とかしてくれ」と頼まれた瞬間に、一気にスイッチが入った場合
→価値観:「人を助けたい」「頼られることへの価値」
・「このままだと失敗する」と警告された瞬間に、問題解決モードに入った場合
→価値観:「失敗を防ぎたい」「計画的に進めたい」