何か事を為そうと思うなら
20年は踏ん張ってみて
----------
だが「職場がつらい」「もう限界だ」ではなく、ただ「仕事がつまらない」と感じるなら、「楽しさを見つけてほしい」とも言う。
----------
就職して最初の3年は日本では「新人」と呼ばれ、だいたい仕事が楽しいんですよ。初めてのことだらけで覚えることがいっぱいで。だからそれを楽しいと思わないと。だってその会社に面接に行ったのはあなたでしょう。あなたの足で歩いて行って面接を受けて、「この会社のために、これをやりたいです」と話して合格したんでしょう。
私も日本にきて3年めまでは「わぁ日本語上手ですね」「がんばってますね」なんて言われました。ところが4年めから突然、「そんなに長く日本にいるのに、なんでそんなことがわからないの?」などと言われたりする。そうそう、「わからない」を「つまらない」に変えてはダメですよ。「わからない」は、「学べるチャンスがある」というふうに思わないと。
日本には「石の上にも三年」ということわざがありますが、3年なんて甘い。何か事を為そうと思うなら、20年は踏ん張ってほしい。
30年、35年がんばったら…
「神様からのプレゼント」がある
20年がんばると、神様からのご褒美がきます。私は20年間芸能界でがんばって、40歳すぎてからバラエティー番組の仕事がきました。ずっと日本語が完璧じゃなく、瞬発力が勝負のバラエティーは怖かったんです。でもちょうどその頃は、事務所の社長に「大丈夫、もう十分しゃべれるよ」と言われたタイミングでもあって。
また音楽が大好きなのですが、ラジオのナビゲーターの仕事(J-WAVE『ALL GOOD FRIDAY』)がきたのは、46歳の時。だから20年はがんばって。
長いって? あっという間よ。
先日、森公美子さんのミュージカルを見に行ったんです。舞台の後にトークショーがありました。森さんは、30年前は「女性A」の役だったそうです。それが30年経ち、主役。だから30年はがんばりましょうという話でした。
それで私も来日してから35年がんばったところで昨年、スウェーデンでデビューできたんです。もちろん真面目にこれまで努力をしてきたからというのはあるんだけれど、何だか神様からのプレゼントのように感じました。
だから楽しいんですよ、仕事って。
◆◆◆
>>第4回「「やりたい仕事ができない」に喝!LiLiCoのツッコミが正論すぎて、ぐうの音も出なかった…」を読む
>>第3回「「焦らなくていい」47歳で結婚したLiLiCoが教える〈大人の恋の見つけ方・伝え方〉出会いが見つかる“おすすめの場所”とは?」を読む
>>第2回「LiLiCoが明かす、“距離を置いたほうがいい人”の特徴とは?「なんでこんなに必死に…」」を読む
>>第1回「【LiLiCoが教える】イラッとすることを言われた時、“最後に勝つ”ために心の中で思う「最強の一言」とは?」を読む