自分が安心できるエリアが「コンフォートゾーン」です。この範囲のインサイドルールでは成長しづらく、プラス感情は動きにくいです。
しかし、少しだけチャレンジングなゾーンで、不安が伴うような「ラーニングゾーン」に入ると、自分の成長度を感じやすく、プラス感情が動きやすくなります。
このインサイドルールは、自分の「ラーニングゾーン」に入るような事柄を選択すると、モチベーションは育ちやすくなります。
その先の「パニックゾーン」の事柄を選択してしまうと「ルールにしてみたけど、無理でした」となってしまうこともあります。逆効果になってしまい、怖さなどマイナスな感情が動いてしまうのがこのゾーンです。
なので、インサイドルールを決めるときは自分の中の「ラーニングゾーン」がベストです。なりたい自分に対して、少しでも近づけられて、「ラーニングゾーン」の中に入るルールをつくりましょう。
スポーツばかりの生活だからこそ
「自分らしさ」を安定させるルールが必要
また、ルールが守れているかの確認頻度は物事にもよると思います。たとえば、「試合の前日にしっかり部屋を綺麗にする」というインサイドルールにした人は、試合ごとにしかその機会がないので、そのタイミングでやれたかを確認しましょう。
「困っている人がいたら助ける」といったインサイドルールを立てた人は、そのタイミングが来ないと実行できないので、そのときにしっかり遂行できたかどうかで確認できます。自分で自分らしさを保てるかが重要です。
インサイドルールが守られているかを確認するタイミングはそれぞれ違ってきますし、そこに縛られるものでもありません。「こういう自分でいられているのがいいよね」というルールをつくってもらうようなイメージです。会社で言うと理念ですね。
「インサイドルール」は個人フィロソフィーと言い換えることもできます。やはり、多くのスポーツ選手にとって、生活の中心はスポーツです。結果を追求する中で、自分のすべての価値が成功や失敗のみに集約されやすい状況が生じます。