ニュースな本写真はイメージです Photo:PIXTA

お小遣いだけでは、子どもはお金の仕組みを学べない。だからこそ「稼ぐ」体験が大切だ。たとえば親子でフリマアプリを始めてみよう。すると、買う側のニーズを読む力や、惹きのある文章を作る力が自然と育っていく。家庭だからこそできる、お金の教育法を伝授する。※本稿は、小宮山利恵子『好奇心でゼロからイチを生み出す「なぜ?どうして?」の伸ばし方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を抜粋・編集したものです。

フリマアプリはお金の流れや
世のニーズを学べるいい教材

 モノやサービスの売買を現金でやりとりしていた時代は、お金の流れがわかりやすかったのですが、今は電子マネーの時代です。

 お金の流れや価値がわかりにくくなると、相場感覚が麻痺してトラブルに巻き込まれる可能性もあるので、リスク回避のためにも、子どものうちにお金の知識を学ばせることが重視されるようになりました。

 お金に関心を持つと、物価の動向にも敏感になります。

 たとえば、買い物しているときに輸入食品や野菜の値上がりに気づいたら、円安や野菜の不作のニュースを引き合いに出して考えてみてもいいでしょう。

 また、世の中の相場感覚を身につけるいい勉強になるのは、メルカリをはじめとしたフリマアプリなどのリサイクルマーケットです。

 メルカリは基本的に大人が利用するものですが、子どもにも手伝わせてみると、お金の流れや世の中のニーズを学べるいい経験になります。

 私も着なくなった9号サイズのボーダーのワンピースをメルカリに出品するとき、どうすれば売れるか息子に考えてもらいました。

「メルカリで一番何が売れてる?」と聞いたら「服が多いね」と息子。服の出品数が多いと、それだけ競争が激しいから埋もれてしまいやすいと気づいたようです。