史実では海外出版も!なのに嵩は“売れない漫画家”のまま…なぜ?【あんぱん第98回】

永六輔をモデルにした
六原永輔役・藤堂日向さんのコメント

 史実のやなせたかしも、漫画ではさほど売れていないようなのだが(じゃあなんで高知新聞では一級と書かれてあったのか)、この時代、様々な仕事でいろいろな人達から声がかかっているのは事実。彼のなかに何か光るものがあったのだろう。素人には気づけなくても、その道の達人たちは気づいてしまうのだと思う。

 さて。新登場の六原。“気鋭の演出家・作詞家・構成作家。ひらめき型の天才で、変わり者。嵩にミュージカル『見上げてごらん夜の星を』(今週のサブタイトル)の舞台美術を依頼する”という人物だ。モデルは永六輔。

 演じているのは、藤堂日向。このようにコメントを寄せている。

「小学生のころにおばあちゃんと一緒に朝ドラを見ていて、『私あんまりテレビは見ないけど大河と朝ドラは見ているのよ』と言っていました。

 そしてこの度の『あんぱん』に出演が決まった時は手を合わせておばあちゃんに報告させていただきました。

 おばあちゃん、俺あの永六輔さんがモデルの役を演じるよ!

 役者を志した時から、朝ドラに出ることが一つの大きな目標でした。朝ドラ初出演、心の底から感謝の気持ちでいっぱいです。

 六原永輔が、のぶや嵩たちの人生に鮮烈で強烈に輝くように、精一杯演じさせていただきます!」

 藤堂日向は、北村匠海が監督した短編映画『世界征服やめた』に重要な役で出ている。飛び抜けて明るいが、そのなかに哀愁や叙情が滲む俳優だ。

 嵩、いせ、六原、なかなかいいチームプレーを見せてくれそうだ。

史実では海外出版も!なのに嵩は“売れない漫画家”のまま…なぜ?【あんぱん第98回】