25年以上多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内『大学図鑑!』が今年もパワーアップして発売された。現役生・OB・OGら5000人超のナマの声によってつくられた本書は他の大学選びのひとつの手段として選ばれている。本記事では最新版である『大学図鑑!2026』の出版を記念して、内容の一部を抜粋し再編集してお届けする。(本記事は2025年1月時点に執筆した『大学図鑑!2026』をもとにしています)

大学生Photo: Adobe Stock

 関西の有名私大の1つといえば同志社大学だが、今回は同志社大学の学部を学生の声とあわせて紹介する。

 看板学部は法学部と文学部英文学科とされているが、序列などは特になし。旧来からある学部は学生数が多く、大教室での講義も多い。法学部や理工学部では単位の取得が難しいものがあり、留年する人も少なくない。2024年度から新学年暦を導入、これまで15週の教室での授業を基本としていたが、第1週目と第15週目はICT活用のオンデマンド授業とする「13+2形式」に変更された。

神学部

 神学科のみ。キリスト教だけでなくユダヤ教やイスラム教も学べる。クリスチャンでなくても入学でき、卒業生の大半が一般企業に就職。広く深い教養を身につけるには面白い学部だが、1学年約60人しかいないため、「1日に3人会うと良いことがあり5人会うと死ぬ」(文学部生)と言われ、珍学生として認知されている。

文学部

 英文、哲学、美学芸術、文化史、国文の5学科。副専攻の制度が充実していて、学科の枠を超えて学ぶことも可能。最も人数の多い英文学科は女子が6割を占め、華やかな雰囲気。「ゼミはアットホームで好きなことが研究できる」(美学芸術学科生)など自由度の高さを挙げる声も多い。

社会学部

 社会学、社会福祉学、メディア学、産業関係学、教育文化学の5学科。本拠地は今出川近くの新町キャンパス。定員は各学科80~90人ほどと少人数。「ほぼ全員と顔なじみ。フィールドワークなども多いので仲がいい。先生との距離も近い」とか。7分野からなる副専攻で広く学ぶこともできる。

法学部

 法律学科と政治学科の2学科。政治学科は国際関係、現代政治、歴史・思想の3コース。単位取りは文系で最も困難といわれている。法律学科では法曹、公務員、企業法務、基礎法学と4種類の履修モデルを用意。めざすキャリアに合わせて専門知識が効率良く学べる。

 政治学科では地方自治体、国際社会、マスコミなどの第一線で活躍するゲストスピーカーの講義を行うなど、将来をイメージする手助けも行っている。