シャインマスカットや黒毛和牛…
プチ贅沢品は「お得感」が減った!?

 一方で、プチ贅沢品の中でもお得感が下がり気味なものがある。例えばシャインマスカット。かつては栽培量が少なく高価だったので、確実かつお得に手に入るふるさと納税の返礼品として人気だった。しかしシャインマスカットの栽培量は年々増加し、最近はコンビニでも買えるほど値が下がっている(もちろん美味しさや香りなどレベルの違いはあるが)。

 似たような現象には、黒毛和牛も。全国各地の和牛ブランドが増えたこともあってか、一時期より稀少性は薄れた感は否めない。あるいは、ヘルシーな赤身肉志向の高まりか、脂のサシが入った肉をあまり好まない人も増えているようだ。

 返礼品でプチ贅沢品を選ぶときは、「誰がどのようなこだわりを持って栽培・集荷しているのか」など細かい品質まで見極めて選ぶと、満足感が高いだろう。

 海産物も、温暖化によって昔とは違う場所で漁獲されるものが増えている。ブリが北海道で、イセエビが福島県で捕れるようになったというニュースを見聞きした人も多いだろう。魚屋おすすめの鮮魚セットを選ぶときには、どこの産地のものになるのかよく調べよう。

今のうちに申し込んでおきたい!
おすすめ返礼品~新米~

 さて、ここからはイチオシ返礼品を紹介したい。まずは大注目の新米。なお、どれも争奪戦が予想される。予約受付終了の場合はご了承願いたい。

◆北海道沼田町の「令和7年産 特Aランク米 ななつぼし 無洗米 10kg(5kg×2袋)」(寄付金額2万2000円)

「ななつぼし」は日本穀物検定協会の「米の食味ランキング」で14年連続最高評価「特A」を獲得する北海道産ブランド。沼田町は豪雪地帯で、雪を利用した冷気で米を冷やすことで、どの時期に申し込んでも鮮度を保った出荷を可能にしているのが特徴だ。

 寄付は2万2000円で、10kgなのでお得。無洗米なので水道代の節約になるという意味でも高コスパだ。ななつぼしは冷めても美味しく、おにぎりや弁当にも向いているので、ファミリー層にぴったりといえるだろう。

◆熊本県和水町の「森のくまさん無洗米」5kg(寄付金額1万4000円)

「森のくまさん」はコシヒカリとヒノヒカリを掛け合わせて生まれた熊本県発祥の品種。近年メディアでの紹介も増えている注目ブランドだ。

◆山形県酒田市の農業生産法人アグレスト提供「はえぬき」定期便5kg×6カ月(寄付金額8万円)

 普段使いするコメは、毎月届く定期便の人気も高い。この返礼品は寄付金額こそ8万円するが、毎月5kgの美味しいコメが半年間届くと考えれば、安心・安全でお得といえるだろう。

「はえぬき」はコメの一粒一粒がしっかりとした形で、食感も良いことで知られる。昔からある信頼性の高いブランド米が欲しい人にはぴったりだ。