逆に、熟練した人や専門知識を持つ人は、「自分ができるのだから他人もできるはず」と考える傾向があり、自分の知識やスキルを過小評価したり、他人も同じくらいのレベルで知識を持っていると錯覚することがあります。

 このように、本人的には「やり切った」と思っていても、周りと比べてみるとじつはそうでもなかった……という例は枚挙にいとまがありません。まずは周りと自分を比べてみて、本当に「やり切った」といえるレベルかどうか確認してみましょう。

自分の市場価値や
レベルを知る方法

 ただ、もし職場で唯一の20代、または唯一の職種にいる場合には、「自分がどのレベルなのか」がわかりにくくなることがあります。他と比べようがないからこそ、「自分は十分にやれているのか」「もっと頑張るべきなのか」と悩む人も少なくありません。では、こうした状況でどうやって自分のレベルを測れば良いのでしょうか。

 まずは、ロールモデルを設定し、若い頃の実績を聞いてみましょう。社内外に尊敬できる先輩や「この人のようになりたい」と思うロールモデルがいれば、ぜひ若い頃の実績や当時の評価を聞いてみてください。たとえば、「◯年目の頃、どんな成果を出していましたか?」「当時の上司や先輩からどのように評価されていましたか?」と質問することで、具体的な比較対象ができます。

 次に、自分の市場価値やレベルを知る方法として、同職種の求人票をチェックするのも有効です。同じ年次の人が求められるスキルや実績はどの程度か、自分の経験や能力は市場価値としてどのレベルかなど、これらを把握することで、自分の現在地が見えてきます。

 とくに、転職市場では「◯年目の経験者はこのレベルが求められる」という基準が明確なので、参考になります。その結果、「自分は大したことなかった」と気づけたのであれば、少なくとも「正しく自己評価ができた」といえます。