他の同僚が与えられたタスクをこなしている間に、自分はさらに1%でも多くリサーチを行ない、細かい部分にまで気を配ることで、質の高い成果物を提供する。これが日常的に続けば、上司やクライアントからの評価が上がり、キャリアの成長につながります。

 一見すると小さな「1%」の追加努力は、短期間では目に見える大きな成果を生まないかもしれませんが、日々の努力を積み重ねていくことで、他者との差が大きく開いていきます。

 たとえば、毎日10分早く仕事に取り掛かる、少しだけ詳しいメモを取る、追加のトレーニングを受けるなど、少しの努力が習慣化されることで、全体のパフォーマンスに影響を与えるようになります。一見すると小さな差に思えるかもしれませんが、日々の積み重ねによって大きな成果を生むのです。

 とはいえ、今の時点では、「いわれていないのだから、何をやるのが正解なのかピンとこない」「何を+1%やれば良いのかわからない」という人もいることでしょう。

「いわれていないけれど必要なこと、今後のためにやっておくと良いこと」は、洞察力を磨くことである程度つかむことができます。

組織の「暗黙の了解」を
しっかり理解しておく

 また、同時に「自社の不文律を知っておく」ことも必要です。「郷に入っては郷に従え」という言葉があるように、組織のなかでの暗黙の了解を理解することは、信頼を得る上で非常に重要です。どの組織にも、明文化されていないけれど、みなが守り、従っているきまり(不文律)があります。

 たとえば、職場での仕事の進め方のルールや組織内だけで通用する価値観、影のキーマンなどといった「暗黙の了解」がそれです。

 なぜこのようなものが重要なのかといえば、組織の「不文律」を理解していれば、状況に応じた迅速な意思決定や行動ができ、組織全体の暗黙の理解が高まり、一体感を生む要因となるからです。