「不文律」は組織内の慣習に基づいているため、変革が難しい場合があります。古くなった「不文律」が組織の成長や革新の障害になることもあります。
しかし、組織で活躍し信頼される上では、この不文律が結構大事だったりします。入社して間もない若手や、異動や転職したてという場合は、なかなか不文律がつかめないことがあります。そして、新しく入った社員が「不文律」に気づかずに行動すると、疎外感を覚えたり評価を下げられたりします。
不文律をつかむには、組織の人たちを知り、そして自分を理解してもらいましょう。そうすれば、表には見せないこともオープンに話してくれるようになるでしょうし、「この仕事は、実際はこのレベルまで求められている」などといった「影の評価基準」も教えてくれるでしょう。
不文律は、職場を構成している人たちの価値観やモノの考えの集合体なので「相手を深く知る」ことがポイント。自己開示をしながら懐に入り込み、雑談でも何でも首を突っ込んで、人間関係を築くことが第一歩です。
信頼される条件(3)
正しく自己評価ができている
信頼される人は、正しく自己評価ができている点も特徴です。本当は大してできていないし活躍もできていないのに「自分はやり切った!」と自己満足してしまっている人は多いですが、自己認知力の低さを露呈しているだけであり、そのままでは評価も信頼も得られないという、つらい結末が待っています。
能力の低い人ほど、自分の能力を過大評価してしまうという悲しい心理現象を「ダニング・クルーガー効果」といいます。心理学者のデビッド・ダニングとジャスティン・クルーガーによって1999年に発表されたもので、自分の能力や知識が低い人ほど、スキルや知識の不足によって、自己評価能力が欠けるため、未熟な人は自分のミスや知識の不足に気づかず、自分の実力を過大評価する傾向があるという現象を指します。