やりたいことがない人ほど労働条件が良い企業を狙う

最初に、親が安定した企業に行けと言うのは、あながち正解だと話しました。

同時に、その言葉を鵜呑みにして「安定した大企業=倍率が高い東証プライム上場企業」ばかりを受けると、仮に不採用が続いたときに自信をなくしかねないことも話しました。

これに対する解決策として、広い視野を持って、知名度は低くとも営業利益率が高く労働条件の良い企業も同時に狙うことを多くの人におすすめしています。

やりたいことがないと悩む就活生は、営業利益率の高さに加えて、特に労働条件の良い企業を狙うべきです。なぜかと言うと、あまりに残業時間が長かったり、休日が少ない会社に入ってしまうと、「考える余裕」が作れなくなるから。

そもそも就活生のうちから、やりたいことが明確に決まっている人は少ないと思います。

社会人になって、いろんな仕事をしてみて、「これが得意かも」とか「お!成果が出た!楽しい!」という実体験を踏まえて、やりたいことが見えてきます。

ですが残業が長く、休みが少ないと、そのように考える時間を作る余裕がなくなってしまうんですよね。日々の仕事に忙殺されると、休みの日は体と心の休息に精一杯になります。

だからこそ、僕はやりたいことがない人ほど就活にだけは真剣に取り組んで、より労働条件の良い企業に入社することが大切だと考えています。

もちろんこの記事で書いたことは唯一の正解ではありません。
皆さんのご意見もお聞かせいただけると嬉しいです。

(本記事は『脇役さんの就活攻略書』に関連する書き下ろしです