最初にフローについて説明したのは、フロー状態を最大化するように、1on1のスケジュールを組むためです。
例えば、ミーティングを午前中にまとめれば、ミーティングによる仕事の中断を減らすことができるので、午後からフローを体験するチャンスを増やすことができます。
一方、1on1の予定がばらばらに分散されると、たびたび仕事を中断することとなり、フローを体験するのが難しくなるのです。
フロー状態に入りやすい
会議スケジュールの組み方とは
それを裏付ける知見があります。私の研究室の学生リアナ・クリーマーと一緒に行った研究なのですが、研究参加者はミーティングが分散している日よりも、ミーティング時間が固まっている日のほうが、生産性、達成感、ポジティブな感情のレベルを高く報告することが分かりました。
さらにソフトウェア開発者を対象とした研究では、ほとんどの回答者が仕事に取りかかる前にその日のミーティングすべてが終わっている状態が理想と考えていることも分かりました。
午前中にミーティングを終えれば、午後にはフローが得られるということです。その次に望ましいと思われていたのは、仕事を中断するお昼休み前後にミーティングを集中させる方法でした。これは仕事始めの時間帯にフローが得やすいことによります。
これらの知見を1on1のスケジュールに取り入れる際には、考慮すべき問題が2つあります。
第1に、複数の1on1に集中するためには、トイレに行ったり、リフレッシュしたり、次の準備をするために小休憩する時間を入れてください。30分の1on1を25分に短縮するなど、ミーティングの時間を若干短めに設定すれば、その時間を得ることができます。