では、理想の眠りを手に入れるには?
マットレスの厚みが、かえって快眠を妨げる可能性があるなんて驚きですよね。しかし、ご安心ください。
ポイントさえ押さえれば、あなたにぴったりの一枚が必ず見つかります。
分厚いマットレスへの憧れはいったん忘れ、厚み25cm前後のスプリングマットレスに注目してみましょう。この厚みなら、身体をしっかり支えるスプリングの性能を十分に活かしつつ、詰め物のヘタりによる寝姿勢の乱れを最小限に抑えられます。
まさに、耐久性と快適性の「いいとこ取り」が可能な黄金バランスなのです。
「詰め物」の質が寝心地の寿命を決める
厚みと合わせてチェックしたいのが、詰め物の「質」です。たとえ薄くても、高密度・高反発のウレタンなど、耐久性に優れた素材を選べば、身体を的確にサポートしてくれます。
購入時には「どんな素材が使われているか」を少しだけ気にしてみてください。その一手間が、数年後の快適な眠りを守ります。
賢い選択肢、「トッパー」で寝心地を自在に操る
ベースとなるマットレスは25cm前後のシンプルなものを選び、その上に「マットレストッパー」を重ねるのも賢い方法です。
トッパーは数cmの厚みで、寝心地を柔らかくしたり、逆によりしっかりさせたりと、好みに合わせて調整できます。
万が一ヘタりを感じても、交換するのはトッパーだけ。コストを抑えながら、いつでも最高の寝心地をキープできます。
「厚み」の呪縛から解放され、本当の快眠へ
大切なのは、マットレスの厚みという数字だけに惑わされないこと。
スプリングのサポート力を信じ、詰め物のヘタりという現実的なリスクを避けることこそが、毎晩ぐっすり眠るための最短ルートです。
賢いマットレス選びで、疲れがすっきり取れる快適な朝を迎えてください。
※本稿は『とにかくぐっすり眠りたい 老舗ふとん店の12代目がこっそり教える快眠法60』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。








